高市早苗首相で「靖国参拝」はどうなる? 経済政策の足かせになる“重鎮”とは? 政策面を徹底検証

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【全2回(前編/後編)の後編】

 株式市場では「サプライズ」と受け止められ、国内外の企業が対応に追われることになった「高市早苗総裁誕生」。では、彼女が政治のかじ取りを担うことによって、日本はどうなるのか。外交、経済・財政……さまざまな面から検証する。

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 前編【「バンド活動しながらヘラヘラ生活できると…」 高市早苗氏が政治家を志す前夜の素顔 「保守的なイメージはなかった」】では、高市氏が政治家を志す前夜のエピソードについて、松下政経塾の先輩であり桜美林大学大学院教授の小沢一彦氏らに聞いた。後編では、彼女が政治のかじ取りを担うことによって、日本はどうなるのかについて詳しく検証する。

 1996年に自民党に入党した高市氏は、その後安倍晋三元首相と親交を深めることになる。

 その安倍元首相は在任中の2013年12月に靖国神社に参拝。高市氏は昨年の総裁選の際は「普段通り淡々とお参りしたい」と述べたものの、今回は言及を避けていた。

「彼女の信念としては首相になってからも参拝したいでしょうね」

 と、高市氏と親交がある政治解説者の篠原文也氏は高市氏の心中を推し量る。

「ただ、そこは中国や韓国との関係に関わる部分でもあるし、特にアメリカもすごく嫌がっている。そうした影響も考えて、現実的な落としどころをどうするのか。彼女の中で方向性はまだ定まっていないと思いますが、今後、悩ましい問題になると思います」

 他にも、

「外国人政策についてどう現実と折り合いをつけていくか、という点も非常に難しい。生産年齢人口がどんどん減っている日本では、外国人労働者が必要であることは明らかですから、高市さんにしたって、単に外国人を排斥するという方向に力点を置くわけにはいかないでしょう」(同)

メガソーラーを痛烈に批判

 高市氏は太陽光パネルへの補助金を問題視し、「補助金制度をいっぺんすっきりさせて大掃除」をする、などとも訴えてきた。

「彼女が掲げる政策は彼女の信念に基づく持論が多く、それを全て貫こうとすれば政権が立ち往生しかねない。どこに着地点を見いだすのか、というところが彼女の腕の見せどころなのです」(篠原氏)

 とはいえ、高市氏に期待する声も大きく、

「高市さんはこれまで、美しい国土が太陽光パネルで埋め尽くされるのは問題だし、儲かるのは外国のメーカーだ、としてメガソーラーを痛烈に批判してきました。再生可能エネルギー推進についてはブレーキがかかると思います」

 自民党の佐藤正久元参議院議員はそう語る。

「外国人による土地購入問題に関しても高市さんは以前から問題意識を持たれていたし、専門分野でもある。行政の対応はまだまだ不十分という認識でしょうから、これからメスを入れていくのではないでしょうか」(同)

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