高市早苗首相で「靖国参拝」はどうなる? 経済政策の足かせになる“重鎮”とは? 政策面を徹底検証

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「選挙に勝てば、麻生さんの支配から徐々に抜け出せる」

 第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏によると、

「長年財務大臣を務めた麻生さんがいる限り、高市さんが財政上の大盤振る舞いに踏み切るのは難しいと思います。麻生さんという存在があるので、高市さんの積極財政によって金利が跳ね上がることもないのではないでしょうか」

 政治ジャーナリストの青山和弘氏はこう話す。

「高市さんが訴える積極財政に関しては、完全に封印はしないでしょうが、抑制的になると思います。彼女が本当にやりたいことを進めたいなら、どこかで解散総選挙に打って出る必要があります。選挙に勝てば、民意を背景に麻生さんの支配から徐々に抜け出すこともできます」

 京都大学名誉教授の中西輝政氏も言う。

「外交の最大の支えの一つは、国内の選挙に勝つことです。選挙に勝てば、中国も韓国も高市さんに一目置くようになります」

 選挙に勝ち続けることで政権基盤を強化した安倍元首相の姿を間近に見てきた彼女は、その重要性を重々理解しているはずである。

前編【「バンド活動しながらヘラヘラ生活できると…」 高市早苗氏が政治家を志す前夜の素顔 「保守的なイメージはなかった」】では、高市氏が政治家を志す前夜のエピソードについて、松下政経塾の先輩であり桜美林大学大学院教授の小沢一彦氏らに聞いている。

週刊新潮 2025年10月16日号掲載

特集「まさかの自民総裁選 85歳の怪物『麻生太郎』に牛耳られる『高市早苗』」より

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