『青い壺』が令和の大ヒット作に 再び注目を集める「有吉佐和子」の舞台「華岡青洲の妻」が、松竹と文学座で連続上演

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有吉作品の魅力とは

 文春文庫の『青い壺』が、売れに売れている。すでに没後40年以上になる昭和の作家、有吉佐和子(1931~1984)が、1977年に刊行した連作短編集である。

 一時、品切れだったが、2011年に文庫新装版として復刊。以後、ジワジワと売れつづけていた。さらに近年、原田ひ香さんの推薦コメントのオビが付いてからは、56万部を達成。本年上半期のトーハン・日販・オリコンの文庫ランキングすべてで1位となる「文庫3冠」を獲得した。旧版とあわせると80万部を突破しているという。...

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