「老舗文壇バー」ママが明かす 「三島由紀夫」「手塚治虫」秘話

文芸・マンガ週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

 敷居の高い印象のある夜の銀座でも、かつて十数軒あった「文壇バー」は、今や幾つかを残すのみ。中でも川端康成や井上靖といった文豪らが愛した老舗が「クラブ数寄屋橋」だ。この度、開店から半世紀という節目を迎え、『銀座の夜の神話たち』を上梓した園田静香ママが、知られざる作家の秘話を明かしてくれた。

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 最も印象的な出来事があったのは、1970年11月のことでした。その日、三島由紀夫先生が編集者などお付きの方々と5人でお越しになられましてね。残念ながら店内が混み合っていて、私自身はテーブルにつけませんでしたが、先生は皆さんと非常に熱い議論を交わしていました。

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