山尾志桜里氏インタビュー「勝ち負けではなく爽快な勝負を見せる必要があった」「もらってばかりだった自分を見つめ直しました」

国内 政治

  • ブックマーク

 参議院選挙で国民民主党の公認取り消しを受けながらも無所属で出馬し、落選した山尾志桜里氏のインタビュー後編。なぜ山尾氏は無謀にも見えた、無所属での出馬に打って出たのか。(前後編の後編)

 ***

一人で決めた出馬

 前編【「玉木さんを恨む気持ちは全くありません」山尾志桜里氏がインタビューで明かした「公認騒動中に言い出せなかった本音」】からの続き

――国民民主党が公認取り消した翌日の6月12日、山尾さんはコメントを公表し、党の対応を批判するとともに「国家のために尽くす、その決意に揺らぎがない」と国政復帰をあきらめない宣言をすでにしていました。この時点において、無所属での出馬は念頭にあったのでしょうか。

「選択肢にはありましたが、全く決めていませんでした。出馬を決めたのは6月28日です」

――山尾さんを支えるチーム内ではどういう議論があったのですか。

「一人で決めたのでチームには相談していないんです。だから、仲間達からは『決めたのはいいけれど、もうちょっと早く言ってくれよ』と随分言われてしまいましたね」

――約2週間、お一人でどんなことを考えて出馬を決意したのですか。

「この間は、とにかく色々な人に会いに行って、ただ意見を聞かせてもらいました。身近な人だけでなくて、これまで親しく食事をしたことがなかった人にも会いに行って。そこでは自分の考えは一切挟まず、ひたすら意見に耳を傾け続けました。みなさん、どうやったら一旦断たれた再挑戦の道をもう一度繋げるか、自分ごとのように一生懸命一緒に考えてくれて本当にありがたかった。ただ、ほとんどの方のアドバイスは『一呼吸おいてゆっくりいこう』。無所属での出馬を勧める人は少数派でした」

次ページ:爽快な勝負を見せる必要があった

前へ 1 2 3 4 次へ

[1/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。