「私とあなたは同じアジア人だ」――イギリス軍下のインド兵が抑留日本軍兵士に見せた意外な「親日感情」
西洋帝国主義による植民地支配からの“アジアの解放”を謳った「大東亜戦争」の終結から80年。現在では、日本によるアジアへの侵略戦争だったという理解が相場となり、「大東亜戦争」という呼称もあまり使われない。
しかし、当然ながら個々の日本軍兵士のレベルでは、あの戦争の位置づけは様々であった。たとえば、敗戦後にインドネシアに抑留された陸軍主計中尉・大庭定男さんは、イギリス軍下のインド兵から「私は、あなた方と同じアジア人だ。必ずインドは独立します」と言われるなどして、「大東亜戦争は決して無意義ではなかった」と日記に書き残している。...

