研ナオコが明かす、中島みゆきやTHE ALFEE、田原俊彦との“リアルな関係性”「トシは、ずっと弟のような存在」

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記録と記憶で読み解く 未来へつなぐ平成・昭和ポップス 研ナオコ(2)

 連載「記録と記憶で読み解く 未来へつなぐ平成・昭和ポップス」では、昭和から平成初期にかけて、たくさんの名曲を生み出したアーティスト(もしくは関係者)にインタビューを敢行。令和の今、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービス(サブスク)で人気の楽曲をランキング化し、各曲にまつわるエピソードを深掘りすることで、より幅広いリスナーにアーティストの魅力を伝えていく企画である。

 今回フィーチャーしたのは、歌手生活50年超、現在もSpotifyで月間10万人前後のリスナー数を誇る研ナオコ。インタビュー第1弾では、Spotifyにおける現在の人気TOP3である「夏をあきらめて」「あばよ」「かもめはかもめ」について解説してもらった。第2弾では、4位以降の人気曲も見ていきたい。

研ナオコ、令和でも大人気の中島みゆき提供曲「あばよ」のヒットを振り返り「レコード大賞はいらないと即答しました」】からのつづき

中島みゆき提供曲が再生数TOP20に13曲も! 本人との交流も語る

 Spotify再生数ランキングTOP20を見ると、中島みゆきが作詞・作曲を手がけた楽曲が実に13曲と、過半数を超えて並んでいる。しかも、その内訳は、研ナオコへの提供曲が6曲(2位「あばよ」、3位「かもめはかもめ」、7位「ひとりぽっちで踊らせて」、8位「窓ガラス」、17位「ふられた気分」、20位「LA-LA-LA」)、中島みゆきオリジナル曲のカバーが5曲(5位「わかれうた」、6位「ひとり上手」、9位「時代」、10位「りばいばる」、16位「アザミ嬢のララバイ」)、そして研ナオコ以外の歌手への提供曲のカバーが2曲(11位「しあわせ芝居」、13位「ルージュ」)と、多岐にわたっている。

 上位に中島みゆきのカバー曲が多いのは、2022年末までSpotifyで中島みゆきの楽曲が解禁されていなかったことも要因だ。しかし、数多くのカバー曲の中から研ナオコ版が多数選ばれているのは、それだけ定番の“中島みゆきブランド”として信頼されているからだろう。この結果を見ると、研ナオコの歌手人生の半分以上が中島みゆきで占められているという認識になるが、本人はどう思っているだろうか。

「それは間違いないですね。私の歌の世界を広げてくれたのは、間違いなくみゆきちゃんなので」

 逆に、これほどまで人気だったのに、楽曲提供が79年のシングル「ひとりぽっちで踊らせて」(第7位)までとなったのはなぜだったのだろうか。

「おそらくですが……、この歌を歌っているころにレコード会社の当時のディレクターと意見が合わなくて、楽曲の発注が止まってしまったのでは? 私は、ずっとみゆきちゃんの曲を歌いたかったんだけど、スタッフの意見が違ったんでしょうね。でも、この『ひとりぽっちで踊らせて』は、本当にいい曲なんです。

 それと、その前に発売した、みゆきちゃんの曲を集めたアルバムのタイトルを『NAOKO VS MIYUKI 研ナオコ 中島みゆきを歌う』としたことも、私は気に入らなかった。『中島みゆきを歌う』の部分だけでいいじゃん! って思っていたのに、レコード会社がどうしても“VS”をつけたがった。“いや、そうじゃなくて私は、みゆきちゃんの曲を歌わせてもらっている立場だ”と抗議していたのに、次の阿久悠さんの曲を集めたアルバムでも“NAOKO VS AKU YU”がつけられちゃったんですよ。なんで毎回、戦わなきゃいけないんだと。そういうのも発注しづらさにつながったんだと思います。

 だけど、テレビ番組でみゆきちゃんの曲を歌うときには、わざわざご本人からお手紙をいただいたり、彼女のコンサートを観に行ったりと、本人同士では仲良くさせていただいています」

 その証拠に、研ナオコは80年代以降も中島みゆきの楽曲をカバーしている。06年のアルバムでは、「土用波」「囁く雨」という、アルバムのみの収録曲をカバーするほどだ。

「彼女のアルバムはずっと聴いていて、『土用波』はカッコいいから歌いたくて。『囁く雨』も、みゆきちゃんの独特な世界観が感じられるので、どうしても歌いたいと思いました。また、ライブでは80年代に他の方に提供された『春なのに』(オリジナル:柏原芳恵)や『黄砂に吹かれて』(オリジナル:工藤静香)も歌っています。でも、他の方々がみゆきちゃんから曲を提供してもらっていると、“私のほうが理解している、もっとうまく歌えるんじゃないか”と、ふいに思い込んでしまうこともありますね(笑)。それくらい好きなんです。今度、そういう楽曲たちも集めてレコーディングしようかな(笑)」

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