「女性であることをネガティブに捉えたことはない」 数々の人気番組を担当する舟崎彩乃が語るラジオ業界の舞台裏

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「今思えば、本当にごっこ遊び」

 令和の今も“男の世界”のイメージが残るラジオ業界で、リスナーにもパーソナリティーにも愛されるディレクターとして数々の人気番組を手掛ける舟崎彩乃。そんな彼女が語る、ラジオ業界の舞台裏とは?

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――ラジオを初めて聞いてから、今のお仕事に就くまでの道のりを教えてください。

 ラジオとの出会いは、中学生のときに聞き始めたTOKYO FMの「SCHOOL OF LOCK!(以下、SOL)」という番組です。当時の私は邦楽ロックが好きで、SOLにはそうしたジャンルのアーティストがよく出演していました。番組自体は22時から放送されていたんですが、BUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONといった人気バンドのメンバーが23時台のコーナーを担当しており、それを目当てに番組の途中から聞いていました。でも、何度も聞いているうちに、全体のパーソナリティーを務めていた俳優の山崎樹範(やまざきしげのり)さんとタレントのマンボウやしろさんの掛け合いが面白くなってしまって……。気付けば、番組が始まる時間には、ラジオをつけて待っているようになりました。

 その後、高校時代はラジオから離れていたのですが、大学に進学し将来のことを考えるようになったとき、漠然とラジオの仕事をしたいと考え、放送系のサークルに入りました。半年に1回くらい、小さなホールを借りて、10分のミニ番組を収録したり、ラジオドラマを作ったりするサークルです。他の大学の放送研究会の人たちを呼んで、発表会のようなものを行っていました。自分が話し手になるよりは原稿を書いたり、裏方の仕事が好きでしたね。今思えば、本当にごっこ遊びのようなものですが……。見よう見まねで取り組んでいました。

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