全国で30件発生中の連続強盗事件「暴力団関係者や闇カジノ経営者が狙われた」「激安レンタカー業者」が犯行に使われた理由は?

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 背後に指示役、実行犯は「闇バイト」で募集、連絡手段は通信アプリ「テレグラム」……。全国で30件以上も発生している連続強盗事件で、まだ語られていない重大な「事実」がある。襲撃先に、暴力団関係者や闇カジノ経営者など「反社」に属されそうな人物の自宅が一部含まれていたというのだ。なぜ犯行グループはあえて彼らを狙ったのか――。

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自宅にキャッシュがありそうな家

 1月19日、東京都・狛江市の民家が襲撃された事件では、とうとう死者まで出た。遺体となって見つかった大塩衣与さん(90)は、両手を結束バンドで縛られ、左肘には骨が突き出るほどの傷跡が残っていたという。

 死者が出たのはこの一件だけだが、手口が似た強盗や窃盗事件は昨年12月頃から今年1月にかけて関東圏で10件以上発生。全国では30件以上の数になるという。一連の事件で重点的に狙われたのは「現金がありそうな民家」だ。

「こっそり忍び込んでバレて通報されるリスクを負うくらいなら、最初から家人を制圧・拘束してしまう。その後、殴るなどして脅してカネのありかを聞き出し、確実にカネを強奪するというのが彼らの手口です」(捜査関係者)

 その中で、“属性”で狙い撃ちされた可能性のある民家が複数あるという。

「銀行に預けにくいカネを持っていそうな家です。襲われた家の住人には、元有名暴走族のリーダーで暴力団とも関わりが深いとされる人物や、闇カジノの経営に関与していたとされる人物も含まれています」(同)

 指示役には反社会的勢力がいるとされている。反社だからこそ得られる情報をもとに、襲撃先をピックアップした可能性があるというのだ。

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