Twitterで「#さよなら朝日新聞」が拡散中 “統一教会”報道に「OBと愛読者」は不信感

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「国際ニュースに逃避」

 週刊新潮(8月25日号)に掲載された特集記事のタイトルを紹介しておこう。

◆改造しても「統一教会」ベッタリ内閣 「萩生田政調会長」がつないだ「カルト」と「生稲晃子」

「この記事を元に、デイリー新潮は16日、『萩生田光一政調会長、生稲晃子氏の選挙支援を統一教会に要請か 教会関係者は「萩生田さんは家族同然」』の記事を配信しました。朝日新聞はデイリー新潮の報道を契機に取材をスタートさせたわけですから、これは“後追い記事”と呼ばれます。元編集委員のOB氏はTwitterで『朝日新聞は統一教会問題では他のメディアを追いかけてばかり』と批判しました」(同・記者)

 2つ目の記事は、読者の投稿だ。埼玉県に住む72歳の男性が、統一教会と自民党の関係に関して、岸田文雄首相(65)に《国民が納得できる丁寧な説明》を求めたものだ。

 これは記者が書いた記事ではない。つまり、朝日新聞の8月18日朝刊で統一教会を扱った記事は、実質的に1本しかなかったのだ。

「2人目のOB氏は、ホワイトハウスや財務省などを担当していた元記者です。このOB氏は《この数日の朝日新聞の朝刊は、連日、不急の国際ニュースが1面トップで、日本の新聞の価値判断として、ひどいと思います》とTwitterに投稿しました。統一教会問題から背を向け、国際ニュースに《逃避》していると批判しています」(同・記者)

ファクトチェック

 2人のOB記者がツイートした指摘が事実かどうか、ファクトチェックを行ってみよう。

 まず8月10日から18日までの各紙朝刊1面を比較してみる。「天声人語」などを除き、朝日新聞が1面で「統一教会」を見出しに使ったのは11日だけだった。

 10日に内閣改造が行われたことから、「旧統一教会 接点認めた7人交代」、「6閣僚、旧統一教会と接点」、という見出しが掲載されている。

 一方、1面トップを調べてみると、国際ニュースが選ばれたのは9日間のうち5日間だった。半分を超えており、確かに《逃避》と批判されても不思議はない。

 Twitter上では、東京新聞が統一教会の問題を精力的に報じていると評価が高い。こちらの1面を調べてみると、11日から14日までの4日間、統一教会の問題を報じる記事が1面に掲載された。

 次に、10日から18日まで「統一教会」の文字が見出しに使われた記事の総数を、データベースを使って調べてみた。1週間の動きをまとめた記事やコラム、読者投稿は除外した。

【1位】37本:毎日新聞
【2位】35本:朝日新聞
【3位】30本:読売新聞
【4位】22本:東京新聞
【5位】10本:産経新聞

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