サラダチキンだけじゃない!ボディビルダー「バズーカ岡田」が語る“身体づくりとコンビニ食”

  • ブックマーク

Advertisement

コンビニで学ぶ「栄養リテラシー」

渡辺:以前、康生さんと対談した際に「栄養成分表示を必ず確認する」と仰っていたのですが、やはり岡田先生も確認されますか?

岡田:もちろんです。身体づくりにおいて、PFCバランス(たんぱく質、脂質、炭水化物のバランス)は非常に大事なので、栄養成分表示は必ずチェックします。ただ、外食だと確認できないことが多いんですけどね。

渡辺:ファミレスでメニューを選ぶときに、よく推察してますよね。

岡田:推察する能力はコンビニで養いましたよ。

渡辺:コンビニで?

岡田:コンビニでいろいろな食品の栄養成分表示を見て、「この食品のPFCバランスはこの程度」という情報を蓄積していけば、外食でも戦えます。

渡辺:外食に挑むことができるのは、コンビニで栄養スペックを学んでいるから、ということですか。

岡田:その通りです。コンビニは栄養スペックを見破る訓練所でもあります。学者風に言えば「栄養リテラシーを養う場所」ですね。

渡辺:それこそ昔は「カラダに悪いものばかり置いている」といったイメージがつきまとっていたコンビニが、いまや食育の場にもなっているわけですか。

岡田:どう利用するかですよね。しばしば、身体づくりを追求するあまり「食品添加物が入った食べ物を一切摂らない」という思想に行き着いてしまう人がいます。でも、こうなると大変なんですよ。「コンビニなんかで食品を買わない!」という選択になりがちですから。もちろん、添加物の大量摂取は望ましくありませんが、あれだけ便利なお店を切り捨ててしまうのは、私からすればマイナスだと思います。繰り返しますが“どう利用するか”なんですよ。

渡辺:今後、さらにコンビニに望むことはありますか?

岡田:う~ん、思い浮かばないですね。健康を意識した商品は驚くほど増えましたし、現状ですら何を買うかで迷ってしまうこともあるくらいですから。しいて挙げるならば、「渡辺先生監修のコンビニ」を見てみたいです。

渡辺:難しいことを言いますね。

岡田:「渡辺商店」とかでもいいから見てみたい。

渡辺:コンビニチェーンと個人商店は完全に別物ですから。

岡田:大丈夫ですよ。いけますよ。やりましょうよ。

渡辺:本当に気軽に言いますよね。「SIXPACK」を開発する時もそんな感じのノリでしたよね(笑)。まぁ、もしもやるとしたら、岡田先生のためにプロテイン系の棚は広めに用意しておきますよ。

岡田:最高じゃないですか。そうしたら毎日通いますよ(笑)。

岡田隆(おかだ・たかし)
日本体育大学体育学部教授。博士(体育科学)、理学療法士、ボディビルダー。1980年愛知県生まれ。日本体育大学で教鞭を執るかたわら、ボディビル競技への挑戦も続ける。また、骨格筋評論家「バズーカ岡田」としては『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)など多くのメディアに出演し、身体づくりの啓蒙活動を行っている。公式Youtubeチャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」、著書『「食べる」を増やして、絞る! 最高の除脂肪食』(ポプラ社)、『世界一細かすぎる筋トレ図鑑』(小学館)など。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
流通アナリスト。コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務など幅広く活動中。フジテレビ『FNN Live News α』レギュラーコメンテーター、TOKYO FM『馬渕・渡辺の#ビジトピ』パーソナリティ。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。