神戸山口組「井上組長」最側近の若頭補佐が傷害容疑で逮捕 出頭直前にスナックからかかってきた電話の中身

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襲撃のために自宅をロケハン

 その傷害事件が起こったのは、7月2日午後9時過ぎのこと。場所は東京・江戸川区内の住宅街で、神戸山口組の若頭補佐で2代目英組の藤田恭右組長(50)の自宅すぐ近くだった。その後、藤田組長と組の若い衆とされるフィリピン国籍の宮崎大助容疑者(37)が、ある男性の左太ももをナイフで刺したという傷害容疑で警視庁に逮捕された。一体何があったのか。犯行を行った組長から出頭直前に電話がかかってきたという、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)に事件の構図などについて解説してもらった。

「構図としては、藤田組長の自宅に何らかの襲撃をかけるべく、敵対する6代目山口組系の関係者が“ロケハン”に来ていたということです。動画を撮影するなどしていたところ、部屋住みの若い衆である宮崎容疑者が出て行ったことで揉め始め、そこに藤田組長も加勢し、結果的に藤田組長がその関係者をナイフで刺したという流れのようです」

 と、竹垣氏。

スナックからの電話

 近所の住人から110番通報が入って警察官が現場に到着した際、刺された状態のこの関係者は、6代目山口組傘下の3代目弘道会系3代目竹内組内2代目堀田組の名前を出したとされる。

「いわゆる共生者と言われるような、暴力団と密接に交際・交流している人物だということでした。6代目傘下組織幹部の指示があったか否かは判然としませんが、下見にやってきたら返り討ちにあった格好ですね」(同)

 警察官がやってきた時、現場には太ももに傷を負ったこの関係者と宮崎容疑者がいたという。藤田容疑者はその場から離れていたが、防犯カメラの解析など捜査を進めた結果、7月12日になって、藤田・宮崎の両容疑者が警視庁小松川署に出頭してきたとされる。

「警察には出頭する前にその旨を伝えていたようです。私のところにも7月8日の夜に藤田組長自身から電話があり、少し話をしたんです。話すのはこれが初めて。彼はスナックにおり、酒が入っている様子でした」

 藤田組長の先代・英五郎初代英組組長と竹垣氏の関わり合いなども含めてひと通り世間話をした後、藤田組長はこう話したという。

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