「肉より魚、大豆」派は短命? 加齢臭に効く食品は? プロが明かす60代以降の食事術

ドクター新潮 健康 食事

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納豆は毎日

 とはいえ、納豆はぜひ毎日の食卓に取り入れていただきたい優良食品です。特に60歳を過ぎた方におすすめなのは普通の納豆ではなく、ひきわり納豆。ひきわり納豆は普通の納豆を細かく砕いたものではなく、乾燥させた丸大豆を割り、皮を取り除いた状態から作られます。皮がないので食物繊維は少なめになりますが、その分柔らかく、消化が良いので高齢者が食べるのに向いています。

 先ほど、たんぱく質を取れる朝食の例を挙げましたが、60歳以上の方の場合、パンにピーナッツバターを塗るのもおすすめです。ピーナッツの成分の約50%は脂質、約20%はたんぱく質です。脂質が多いので若い人は敬遠するかもしれませんが、高齢になって食が細くなってくると、少量で高エネルギー、高たんぱくのものがいい。そこでピーナッツバターをおすすめしています。

 パンに塗るだけではなく、ホウレンソウ、小松菜など青菜の和え物は、ポン酢などよりもピーナッツバターで和えるといいでしょう。温かい牛乳にピーナッツバターを溶かして飲むのもおすすめです。

フルーツが加齢臭防止に効く?

 朝食にフルーツを食べるのも、ぜひ習慣にしていただきたい。例えば、柑橘系のフルーツを毎日食べるようにすると、加齢臭を防げる可能性があります。加齢臭はノネナールという物質の臭いで、40歳を過ぎた頃から男女共に増えてくるといわれています。そのノネナールの増加にかかわっているのが、体内の脂質が活性酸素によって酸化した過酸化脂質。この活性酸素の働きを抑える力、抗酸化力が高いフルーツなどを食べることで、加齢臭を防げると考えられます。

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