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「となりの山田くん」はジブリの黒歴史なのか 鈴木敏夫氏が語った「あえて興行成績を落とした理由」
スタジオジブリの作品といえば、「ヒット」の3文字とセットで語られることが常だが、30年の歴史の中で、初めて赤字となった作品をご存じだろうか。
1999年公開の『ホーホケキョ となりの山田くん』である。
空前の大ヒットとなった『もののけ姫』に続いて公開された同作品は、公開館数や宣伝の問題もあり、公開時には制作費を回収する興行成績をあげられなかった(その後、ビデオ化などで最終的に黒字化)。
しかし、実はこの敗戦、制作側ではある程度織り込み済みで、プロデューサーの鈴木敏夫氏は、こういう経験が必要だと当時考えていたのだという。...
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「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」ではなかった「淀川長治」最後の言葉
「ハイ、またお会いしましたね!」、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」。89歳で亡くなった淀川長治氏は、駄作と評判の映画であっても決して貶(けな)すことがなかった。そんな映画愛に溢れる人物が残した最後の言葉とは。
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1998年の11月11日、東大病院の病室で淀川氏は最期の時を迎えようとしていた。その手を、しっかりと握りしめていたのが、姪の美代子氏(雑誌「クウネル」編集長)である。
「叔父はもともと肉が好きな人で、正月にホテルですき焼きを食べるのが恒例になっていたのです。...
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