ウクライナの遺体映像をそのまま流すべきかで議論が勃発 デーブ氏は「猛省すべきはテレビより新聞」

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 ウクライナ侵攻で、ロシア軍による民間人の虐殺が次々と明るみになっている。12日には化学兵器が使われた可能性まで報じられた。報道機関は凄惨な現場の様子を伝えるべきか、視聴者や読者のメンタルヘルスに配慮すべきか──ネット上で、こんな議論が起きている。

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「ウクライナのニュースを見なくてはと思うのだが、テレビを前にすると精神的に辛くなってくる」──こうした声をTwitterなどのSNSでよく見かけるようになってきた。担当記者が言う。

「義務感から無理してニュース番組を見ていたが、体調が悪くなってしまったというツイートがありました。他にも、ニュースを見ている子供への悪影響を心配する親の声も目立ちます」

 心療内科医・産業医の海原純子氏は3月13日、YAHOO!ニュース個人に「ウクライナ報道を見ていてつらい人へ 『共感疲労』を防ぐための対策は」の記事を掲載した。

「海原氏は『ウクライナの人々への共感がストレスになる場合もある』と説明し、『共感疲労』という専門用語を紹介しました。他にも一部のニュース番組が『共感疲労』を取り上げたこともあり、Twitterで『共感疲労』を検索すると、かなりの量のツイートが表示されます」(同・記者)

CNNは規制なし?

 一方、「日本のメディアは欧米に比べて腰が引けている。戦争の悲惨さを伝えていない」という厳しい意見もSNSに投稿されている。キーワードは「自主規制」だ。

「ツイートの数は、それほど多くはありません。何しろ欧米のテレビニュースを字幕翻訳なしでも視聴できるような人しか投稿しないので、目立ちません。欧米メディアの動向に興味がある人も少ないようで、『共感疲労』を取り上げたツイートに比べると拡散もしていません」

 少なくともSNS上では少数意見ということになるのだろうが、投稿の内容は興味深い。

「例えば、CNNがウクライナの民間人の遺体を、ぼかしやモザイクをかけずに放送したことを評価するツイートが投稿されています。日本のメディアに対しては『悲惨な映像や事実を報道しない』と批判し、自主規制の結果だと憤るツイートが目を惹きました」(同・記者)

 果たしてSNSに投稿されているように、日米メディアの報道姿勢には違いがあるのだろうか。

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