不倫夫たちの「クリスマス」悲話 地元から離れて密会したら…思わぬ形で妻にバレた

  • ブックマーク

Advertisement

学生時代の憧れだった咲紀子さん

 24日、啓吾さんは奮発して都内の夜景の見えるホテルを予約した。行きは別々の新幹線に乗り、東京タワーで落ち合うことにした。

「それまでもちょこっと浮気くらいはしたことがあったけど、本気の恋は初めてだったんです。僕は高校時代、咲紀子に片思いをしていた。3回告白して3回フラれて、それでも家が近いから、たまに道で会えば立ち話くらいはしていました。だけどあるとき、行きつけの近所の居酒屋に行ったら彼女がひとりで来ていたんです。今後、子どもたちも家を出ていくだろうし、夫は出張ばかりだし、帰ってきても話が合うわけじゃないし、寂しくてたまらないと悪酔いしていたんですよ。店も困っていたので、同級生だから送っていくわと送っていったんです。実はそのまま送り狼になってしまった(笑)」

 彼としては長年の思いが叶った瞬間でもあった。それきりにしておこうと思ったが、彼女から「昨日はごめん」と連絡がきて、また会ってしまい、お互いの意志を確認したのだという。

「彼女には放っておけないところがあるんですよ。しっかりしているようで実は脆い。そこは高校時代から変わってない。だからついつい気になって深みにはまるというか」

 新幹線の中で、彼はそうやって彼女との思い出に浸りながら東京へと向かった。そして東京タワーの展望台で彼女に会えたとき、新鮮な恋心がよみがえってきたという。

「ここまで来れば知り合いもいない。そう思って彼女とべったり寄り添いながら東京の夜景に酔っていました」

次ページ:クリスマスディナーが一転、“最後の晩餐”に…

前へ 3 4 5 6 7 次へ

[5/7ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。