不倫夫たちの「クリスマス」悲話 地元から離れて密会したら…思わぬ形で妻にバレた

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東京での逢瀬を楽しもうとした啓吾さん(48)だったが…

 ある地方都市に住んでいる啓吾さん(48)は、「3年前のクリスマスに悲惨なできごとがありました」と話してくれた。

 啓吾さんは、結婚して17年。16歳になるひとり娘がいる。高校時代の同級生である咲紀子さんとはここ5年ほど深い関係にある。咲紀子さんはすでに結婚25年、25歳と23歳の子がいて、すでにふたりとも家を出ている。

「ちょうど僕とつきあい始めた翌年くらいに、下の子が家を出て夫婦ふたりきりになったと言っていました。夫は出張も多いし、時間の自由がきくと。3年前のクリスマスも、彼女のほうから一緒に過ごしたいと言ってきたんですよ」

 3年前、2018年の12月は22日が土曜日、23日は天皇誕生日で、24日の月曜日は振替休日だった。クリスマス当日の25日は平日だ。

 啓吾さんは親から受け継いだ小さな会社を経営しており、土日が休日ではなかったので、25日に会おうと咲紀子さんに提案した。

「ところが彼女は24日にこだわっている。まあ、うちも娘が当時中学生でしたけど、もともと休日に必ずしも僕が家にいるわけでもないし、特にクリスマスに何かするような家庭でもなかったから、出かけられると思ったんです。僕の両親も同居していますから、僕ひとりいなくてもどうってこともないだろうと」

 ただ、啓吾さんは地元では多少、顔が知られていた。経営者ということもあって商店街とのつながりもあるし、中小企業の知り合いも多い。

「咲紀子とつきあうようになってからは、お互いの車で隣の市までそれぞれ出かけていって落ち合うことが多かったんです。今回もそうしようかと言ったら、彼女が『東京で会えばいいわよ』って大胆なことを言い出した。彼女のシナリオでは、『あなたは東京の大学に行ったのだから、学生時代の友人が勤務先の外国から一時帰国していて、クリスマスイブじゃないと会えないということにする。私は夫にはなんとでも言い訳がつくから大丈夫』って。たいしたものだなあと思いながら、彼女の案に賛成したんですよ」

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