立民代表選で感じるモヤモヤ 「共産党の連携」を聞かれ明確な回答をした候補者はゼロ

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意欲しかない候補者

 小泉純一郎・元首相(79)は2001年の総裁選で「自民党をぶっ壊す」と吠え、有権者の度肝を抜いた。そしてぶっ壊すはずの自民党総裁に選ばれた。

「小川淳也さんは、もっと大胆なことができる政治家かと期待していました。しかし、少なくとも現時点では、単なるお利口さんの1人でしかありません。代表になりたいという意欲だけは伝わってきますが、発言は抽象的で、明確性に欠けます。代表選では彼のポリシーや哲学が伝わってこないから、最終的には『なぜ、この人はこれほどまで代表になりたいんだろう』という疑問が残ります」(同・伊藤氏)

 ある報道番組で、伊藤氏は4候補者と対面した。その際、2009年に政権交代を成し遂げられ、下野した時の自民党の話をしたという。

「自民党の国会議員は当選組も落選組も地元に帰り、特に自民党に批判的な有権者と集会を繰り返しました。そして『だから自民党はダメなんだ』と悪罵を投げかけながらも、地元の声に耳を傾けようと必死になったのです。こうした努力を重ねているから、自民党は与党に返り咲くことができた。そんな話をしても、4候補は『それはやらなければ』という反応で、今更感が残りました。立憲民主党の最大の弱点が『足腰』の弱さにあることは自明なのに。これでは当分、自民党の牙城に迫ることは難しいでしょうね」

デイリー新潮編集部

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