暴走に見えた安倍前総理の“高市支持”のウラにあった謀略とは 新政権の課題は“長老”の排除か

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「麻生氏は『準備不足』と指摘」

 かたや河野陣営といえば、

「陣営の麻生派議員からは“小泉進次郎さんと石破茂さんが勝手に動いて困る”と責任を擦(なす)り付け合う声まで聞こえていました。麻生さんは菅さんが支援する河野さんのことを“準備不足だ”と指摘していた一方で、当選した時に手綱を引くため毎日のように河野さんと電話をして、相談役になっていた。もっぱら、河野さんからかかってきていました」(同)

 キングメーカーを狙った人々の策動が入り乱れた総裁選。政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「今回は安倍・麻生連合と菅・二階連合の対立構図が明確になり、新政権は長老たちの頸木(くびき)から逃れられないということになります。過去を繙(ひもと)けば、中曽根康弘元総理も田中角栄さんの強い後押しで総理の座に就くことができました。“田中曽根内閣”とも揶揄されましたが、時間をかけて田中さんから離れ、長期政権を樹立しました。今後、長老たちの影響力をいかに排除できるかが、新政権の課題となるでしょう」

 前総理が暗躍し誕生する新政権は「分水嶺」にある。そこに流れる水は「長老支配」と「世代交代」、一体どちらに向かうのか。

週刊新潮 2021年10月7日号掲載

特集「謀略の人間喜劇 『河野太郎』『岸田文雄』を踊らせた『安倍前総理』」より

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