読書好きが求める“新しい形の出会い”―― 本のマッチングサービスが若者に刺さる理由

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「本を通じた出会い」を提供するChapters書店というマッチングサービスが20代、30代の若者を中心に人気を集めている。相手の顔写真が次々と表示され、互いに気に入った相手とメッセージのやりとりが出来るマッチングアプリとは違い、同じ本を読んだ人と自動でマッチングし、「アペロ」と呼ばれるビデオ通話当日まで相手の情報がほとんど分からないことがこのサービスの特徴だ。「実際に会わなくてもいい」、「恋愛をしなくてもいい」ことが心地良いのだという。今回、Chapters書店を利用し、本と人との出会いを楽しんでいる3名に話を聞いた。

同じ本を読んだ人とビデオ通話

 東京都在住の20代男性は、4か月前からChapters書店を利用し始めた。

「まず、本のタイトルや著者名が伏せられた状態で、4冊の本から読みたい本を1冊選びます。それぞれに簡単な説明文や読了しやすさの目安が付いているので、それをヒントにすれば好みに合いそうな本が分かるんです。これまで選んだ4冊は、どれも本屋で見かけたとしても手には取らなさそうな本でしたが、読んでみるととても面白かったです」

 本が届いて初めて、自分が選んだ本が何か分かる仕組みだ。その上で、希望すれば、同じ本を読んだ人と「アペロ」と呼ばれるビデオ通話をすることが出来る。通話相手のマッチングは、Chapters側が自動で行う。

「ビデオ通話当日まで、マッチングした相手の顔写真や詳しい情報は分かりませんし、メッセージのやりとりも出来ません。代わりに、相手の好きな本など読書にまつわる情報だけが事前に分かっています。当日になって相手が現れないということもあるので、“偶然の出会いみたい”と言うと言い過ぎかもしれませんが、出会いのドキドキ感は大きいです」

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