「稲川会会長」に仕えた“ファンドマネジャー”庄司宗信の死 会長の財テク拠点「北祥産業」を切り盛り

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石井進会長の右腕

 東京佐川急便事件の暴力団ルートで総額157億円の特別背任罪に問われた「北祥産業」の元社長・庄司宗信氏が、5月15日、ひっそりと息を引き取った。享年89。かつて裏社会のファンドマネジャーと呼ばれた男は、1997年に最高裁で懲役3年の実刑判決を受けて2000年に出所すると、家族とともに静かに過ごしていたという。

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 もともと富山県出身で県庁勤めだった庄司氏は妻子と別れ、単身上京。公務員から一転、水商売の世界に飛び込むと、たちまち頭角を現した。...

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