ストーカー絡みで不倫がバレた時、修羅場のあとに生じる男と女の違いとは?

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夫が不倫してストーカー被害に

 パートナーの不倫や浮気が発覚した場合、大きなショックを受けるのは男女とも同じだが、その後の気持ちの切り替え方には、男女差があるのかもしれない。ストーカー問題に詳しいカウンセラーの小早川明子氏は、これまで様々な男女の別れ話の現場に直面し、両者の違いを感じてきたという。自身もストーカー被害の経験を持つ西谷格氏によるレポート。

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 はじめに断っておくと、ストーカーの男性被害者のほとんどは、不倫などしていないという。

 不倫が原因でストーカー被害を受けているのは、全体のうちの一部に過ぎないため、その点は誤解なきよう、留意して欲しい。

 以前の記事でお伝えした“クローゼットにマヨネーズをぶちまける女性”と不倫状態にあった男性の事例。男性には妻子があったが、単身赴任先で出会った女性から“東京に帰るまでの間だけでいいから付き合って欲しい”とせがまれ、男女の関係を続けてしまった。

 だが結局、女性はストーカーに変貌。男性は困窮し、小早川氏のもとへ相談に駆け込んだ。

「男性にはっきり言ったんです。『妻にバレることを恐れているうちは解決しないので、自分の幸せはあきらめてください。あなたが今守るべきは、自分の幸せではなく、奥さんと子供の幸せです』と。奥さんや子供にまで、危害が及びそうな気配があったんです」(小早川氏、以下同)

 ただ、こう言い切れたのは、過去の経験を踏まえてのことだった。

芸能人を見ていても

「夫が不倫して不倫相手の女性からストーカー被害を受けた場合、妻は最終的には許すことが多いんです。最初はカンカンに怒りますが、最後は夫と一緒になって、今の家庭を守ろうとする。でも、男女が逆の場合はそうならないことがほとんどです。妻が不倫してストーカー被害を受けた場合、それを夫に伝えると、最終的に夫から離婚を迫られるケースが多いように感じています」

 こう聞くと、不倫に対して女性は最終的には甘く、男性は冷淡なようにも思える。

「男性の場合、自分のテリトリーから出て行ったものには、冷たいのかもしれない。妻を許さないというより、心が凍りついて愛せなくなってしまう。だから、女性の相談者に対しては『夫に不倫を白状しろ』とはなかなか言えないんです。家庭が壊れることが分かっているので」

 これは小早川氏が経験的に感じ取った“傾向”であり、無論、すべてのケースに当てはまるとは限らない。ただ、一定の男女差は確かにありそうだ。

「芸能人を見ていても、わりとそうですよね。男性が不倫した場合、結局は結婚生活を維持している人が多いように思います」

 別の不倫カップルのケースでは、夫が愛人を妊娠させてしまい、妻に土下座して謝る場面に立ち会ったという。

「奥さんは泣いて叫んで怒っていました。愛人の座ったシートに座りたくないということで、自家用車を買い替えさせ、スーツも全部捨てさせた。でも、それでも結局許しました」

 不倫で二股をかける男性に対する世の中の目は厳しいものだが、十把一絡げにはできないという。

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