ストーカー絡みで不倫がバレた時、修羅場のあとに生じる男と女の違いとは?

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“はめられる不倫”にご用心

「一口に不倫といっても、同情の余地があるもの、ないもの、さまざまです。“はめられる不倫”というのもあって、既婚者を振り向かせることに達成感を覚えて、承認欲求を満たす女性もなかにはいます。あらゆる手段を駆使して既婚者を籠絡することに成功すると、支配できたという達成感から脳内にドーパミンが出て、やめられなくなるのかもしれません」

 甘い言葉とともに近寄ってくることが少なくないが、誘惑されてはいけない。

「最初は『奥さんがいてもいいの』と言われて男性もそのつもりだったのが、欲求が止まらなくなると『奥さんと別れて欲しい』と言い出すことも珍しくありません。男性が約束違反だと言って拒否すると『じゃあセクハラで訴える』と言い出したり、陰湿な嫌がらせやストーカー行為を始めたりする。憎悪というより、見捨てられることへの恐怖が理性を失わせるのです」

 恋愛関係が破綻した途端、“セクハラだ”と会社に告げ口されることも珍しくない。

「会社からは即座に“お前、不倫してたのか、何やってるんだ”と言われ、ストーカーの被害者とは思われないことが非常に多いのです」

 一時の火遊びのつもりが、とんだ大火事になることもあるのだ。男女の間の情念というものは、実に御し難いものである。

(※ストーカー被害に遭った男性被害者の方がいれば、[email protected]までご一報ください)

西谷格
1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。地方新聞「新潟日報」の記者を経て、フリーランスとして活動。2009~15年まで上海に滞在。著書に『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHPビジネス新書)など。自身もストーカー被害の経験を持つ。メールアドレスは[email protected]

デイリー新潮取材班編集

2021年5月17日掲載

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