「カツカレーまん」は日本料理で大騒動……英「料理番組」で分かった日本食の認知度

国際 2020年11月04日

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肉まんは和食?

 時事通信は10月30日、「『日本食』のはずが中華風に 英料理番組に批判殺到」の記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックス「国際」にも選ばれた。

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 まずは、冒頭部分をご紹介しよう。

《英放送局チャンネル4の人気料理番組で、日本をテーマに料理の腕を競うはずが、出場者が中華風やインド風の料理をつくってしまい、批判が殺到する事態となった》(註:全角数字を半角に改めた。以下もデイリー新潮の表記法に合わせる)。

 この《人気番組》は「ブリティッシュ・ベイクオフ」(以下、ベイクオフ)といい、お菓子作りがメインのコンテスト番組だ。

 2010年に放送がスタート、現在は第11シーズンの長寿番組でもある。公共放送のチャンネル4が放送しており、時事通信は《平均で約700万人が視聴し、チャンネル占拠率は33%に上った》と“視聴率”の高さも紹介している。

 問題の番組は10月27日の午後8時からオンエアされた。“日本”をテーマに料理の腕を競うはずが、なぜ中華料理やインド料理になってしまったのか、まずは時事通信の記事からご紹介しよう。

《今回の放送では「日本」がテーマとなり、「蒸しまん」「抹茶ミルフィーユ」「KAWAII(かわいい)ケーキ」の三つが課題として設定された》

疑問だらけの番組

《ただ、出場者の一人は蒸しまんをパンダの顔のように飾り付けたほか、別の出場者もインドの食材を多用して「カレーまん」を創作》

《「かわいいケーキ」でも、日本のシバイヌに似せた飾り付けをした出場者もいたが、総じて抹茶パウダーを使用する以外は日本らしさに乏しかった》

 そもそもの疑問として、《日本をテーマに料理の腕を競う》としながら、課題の1つはなぜ「蒸しまん」なのか。

 番組が何を狙って「蒸しまん」を選んだのか、なぜ出場者の1人は《カレーまん》を調理したのか──疑問は尽きないが、さすがに時事通信の記事にはそこまでの記述がない。

 元産経新聞ロンドン支局長で、在英国際ジャーナリストの木村正人氏は10月31日、YAHOO!ニュースの個人に「『パンダ饅頭』『インド風カレーまん』は日本のお菓子? 非難殺到の英料理番組に今こそ日本は戦略的広報を」の記事を寄稿した。

 木村氏に取材を依頼すると、まず「ベイクオフ」の“番組フォーマット”に注意を払う必要があるという。

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