ノブコブ徳井が語る「千鳥はなぜ革命なのか」 ノブの“覚醒”、大悟の“可愛らしさ”

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現代のアウトレイジ

 ここからは千鳥さんのすごいところをひたすら書いていく。

 千鳥さんは二人とも先輩からも後輩からも好かれている。これは地味なことだけれど結構すごいことだ。

 例えば平成ノブシコブシの場合、相方の吉村は先輩、僕は後輩から好かれる傾向にある。という具合に、どちらか一方から好かれることの方が普通だ。

 これは芸人に限ったことではなく、一般社会でもそうなのかもしれない。どちらからも好かれるなんてことは、ほぼほぼ不可能だ。

 だが、千鳥さんは二人ともどちらからも好かれている。

 特に大悟さんにはとても可愛がっている後輩がいる。後に「大悟組」などと呼ばれるそのメンバーは、南海キャンディーズの山ちゃん(山里亮太)、とろサーモンの久保田、中山功太、ネゴシックスなどが主で、毎日のように酒を酌み交わし、笑い合っていたそうだ。

 吉本には飲み会ではその場にいる一番先輩がお会計を支払わなければならない、という決まりがある。いや、別に決まっているわけではないのだけれど、そんな伝統がある。当然、大悟組で飲めば全て大悟さんが払うことになる。

 だが、先ほど述べたメンバーと大悟さんとは実は芸歴が1、2年しか変わらない。しかも正確に言うと、NSCと呼ばれる吉本の養成所を出ていない千鳥さんは、コンビ結成年で言えば僕と同期。山ちゃんら前述の4人と僕はNSCの同期だから、つまり、ほぼほぼ同期のメンバーのお会計を毎夜毎夜出していたことになる。

 ところが捨てる神あれば拾う神ありではないが、「若手芸人からの金なんかいらん!」と言ってくれる粋な居酒屋が大阪にはあった。「たこしげ」という居酒屋さんで、そこは千原ジュニアさんが若手の頃からお世話になっているような、吉本芸人御用達の老舗である。

 そこに毎夜のように飲みに行っていた大悟さんは、ある日お会計で10万円をトレイに置く。

「こんなんじゃ足りないと思うんですけど、いつもご馳走様です」

 現代のアウトレイジ、正に大悟組の組長、千鳥・大悟だ。

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