33歳「陽岱鋼」と38歳「中島宏之」の明暗 3軍降格でもがく陽に巨人OBのアドバイス

スポーツ 野球 2020年9月9日掲載

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3軍と200号ホームラン

 8月11日、スポーツ報知は「巨人・陽岱鋼が故障以外で初の登録抹消」との記事を掲載した。

《巨人の陽岱鋼外野手が10日、出場選手登録を抹消された。移籍4年目で故障以外での抹消は初めてだ》

《今季、陽は開幕1軍スタート。開幕直後は相手先発が左投手の時にスタメンに並んだ。6月26日のヤクルト戦(神宮)では決勝打となる今季1号を放ったが、7月以降は途中出場が多くなった》

《11日から行われる2軍のイースタン・リーグ、日本ハム戦(鎌ケ谷)にも出場する予定だ》(註:写真説明を削除したり、全角数字を半角に改めるなど、デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)。

 だが、陽の“屈辱”は、これで終わらなかった。東京スポーツ(電子版)は9月4日、「原―阿部の恐るべきホットライン 澤村、陽岱鋼『三軍送り』が巨人に生む危機感」の記事を配信、3軍落ちの事実を伝えた。

《8月10日に二軍落ちした陽岱鋼も8試合で15打数1安打と低調な結果に終わると、2試合ながら三軍戦へ…。実績があろうが、FA戦士だろうが、厳しいスタンスに徹するのが阿部流だ》

打撃フォーム改造に成功

 一方の中島宏之は8月14日、通算200号アーチを放った。

 スポーツ報知が15日の紙面に掲載した「巨人・中島宏之が通算200号アーチ 38歳0か月年長7位タイ」の記事から、絶賛の部分を引用させていただく。

《ゼロからやり直す決意を固めた。バットを構える位置を下げ、足の上げ幅も小さく変更。春季キャンプから無駄を極力省いた打撃フォームを固め、復活につなげた。原監督も「春先から強い覚悟の中で野球に取り組んでいる。6番打者でああいう勝負強さ、存在感を見せてくれるのは非常に大きい」と最敬礼する》

 記事では《8月は22打数9安打、打率4割9厘》と好調を紹介し、その理由を中島に訊いている。

《「若い選手と一緒のように、うまくなりたいと思いながら毎日練習して、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら取り組んでいることですかね」。7月31日に38歳を迎えた今でも、今日より明日、少しでもうまくなりたいと願う永遠の野球少年。プロ1年目から変わらぬ思考が、原動力だ》

 2人に何があったのか、巨人OBで野球評論家の広澤克実氏に訊いた。まず好調の中島から解説してもらおう。

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