長引くコロナ禍で大激変の風俗産業…勝ち組・負け組の当事者が赤裸々に告白
コロナで変わった5兆円産業の女性優位
新型コロナウイルスの影響により、多くの風俗店では売り上げが激減した。店側はその売り上げを少しでも補填しようと女性従業員への支払いを渋ったり、果ては店長が女性に暴力を振るったりと店側と従業員の間でトラブルが多発。市場規模が5兆円とも7兆円とも言われた風俗業界。その需要を満たすべく、さまざまな手法を駆使して働く女性を集めることに汲々としていたのが一転、女性の扱いや待遇が悪化している。コロナ禍は産業にどういう悪影響をもたらしたのか。当事者に話を聞いた。
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7月23日、石川県の風俗店の店長が女性従業員の顔面を床に叩きつけたとして傷害の疑いで逮捕された。この事件について、90年代から風俗店などで働いている男性は「コロナの影響で昔では考えられないようなことが次々と起きる」とため息をついた。
男性によると、90年代前半は圧倒的に女性が優位な業界であった。長引く不景気で女性の流入が増えていったものの、風俗業界はまず女性ありきの仕事だったため男性店員は働く女性の気分を害さないよう、細心の注意を払ってきた。
しかし、そうした気遣いは新型コロナの影響で一気に霧散した。人気のある女性と人気のない女性の格差が明確となり、人気のある女性はコロナ前もコロナ後も予約の電話が鳴りやまない一方、人気のない女性は開店から閉店まで待機しても収入が0という日は珍しくなくなった。
都内の風俗店で人気ランキング1位の20代前半のAさんは、コロナで客が減ったという感覚は今になってもないという。いつも出勤する午後7時には予約していた客のもとに向かい、そこからは車でホテルからホテルへの移動で、気付けば朝になっているという。事務所で売り上げから取り分をもらい、帰宅するという生活は何一つ変わっていない。
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