長引くコロナ禍で大激変の風俗産業…勝ち組・負け組の当事者が赤裸々に告白

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コロナ前と変わらないAさん、約束の金額を貰えないBさん

「ネットのニュースなんか見ていたら、全然街に人が歩いていないというからお客さんが減るかな、なんて思っていたんですけど特に何も変わらないですね」と笑う。風邪を引いたと言えば男性従業員が自宅アパートまで風邪薬や飲み物、食料品まで運んできてくれる。売り上げは減らず、事務所スタッフも甲斐甲斐しく世話をしてくれるため、コロナで何かが変わったという実感が湧かないという。

 他方、都内で働く風俗歴6年になる20代後半のBさんは、新型コロナを機に待機所の雰囲気は悪くなり、男性従業員はいつもピリピリしていると話す。女性は午後6時から出勤し、退勤は午前4時。新型コロナ以前は勤務時間の3分の2ほどが実働時間と移動時間だったが、現在は勤務時間の2割ほどまで減少した。当然売り上げは激減し、現在は生活はできるが、それ以上のことは何一つできないという状況にあるという。

「前までは待機所でお腹が空いた時、男性スタッフに何か買って来てと頼めば買ってきてくれたのですが、今では『自分で買ってくれば?』ですよ。お茶をひいた子なんてスタッフから色々皮肉を言われたりして雰囲気は悪くなりました。待機所にいても明らかに電話は鳴らなくなりましたし、店長をはじめスタッフがいら立っているのは感じています」(Bさん)

 緊急事態宣言が発令された際は「このまま東京にいても仕方がない」とスカウトの紹介で北陸の店舗で10日ほど働いた。その際の保証は約80万円。店の開店時間の午前7時から午前0時まで働き続けた。

 ところが渡された金額は70万円。もらった内訳には雑費やよく分からない名目の代金などが記載されていたという。店舗側に話が違うと訴えても「スカウトに説明した」と言われ、スカウトは「事前にその話はした」の一点張り。

 同業の友人にこの話をしたところ、「自分も同じような目にあった」という話が出てきたという。酷い場合だと荷物や免許証など持ち物をすべて店が強引に管理して逃げ出せないようにした店舗もあったという。

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