新型コロナ対策の「アクリル板」がバカ売れ 異業種も参入でバブルは今後も続く

国内 社会 2020年6月18日掲載

  • ブックマーク

 新型コロナの感染が拡大したせいで、アクリル板が売れているという。病院、銀行、市役所、飲食店、スーパーマーケット、パチンコ店……、今やあらゆる所で見かける。文字通りの“特需”が起きているのだ。

 ***

 アクリル板がコロナウイルスの飛散防止のために使われているのは、プラスチックの中で最も透明度が高いからだという。それゆえ、アクリルは“プラスチックの女王”と呼ばれているそうだ。

 飛沫感染を防止するためのアクリル板は、アクリルパーテーション(間仕切り)と呼ばれている。これを最初にネットで販売したのが、アクリルショップ「はざいや」を運営している菅原工芸(本社・東京)だ。

「アクリル板は3月に入ってから注文が急増しました。4、5、6月と前年の5倍くらい売上が増えています。“コロナバブル”ですよ。現在は品不足となっています。アクリルを製造するメーカーは国内では三菱ケミカル、クラレ、住友化学の3社ですが、クラレは6月から価格を15%上げました」

 と語るのは、菅原春男代表取締役である。

「3月にネットでアクリルパーテーションを売り出したら、中国の企業の人が店に来ましてね、商品をいろいろ見ていました。すると何日か経って、その企業がネットでうちとそっくりな商品を売り出していました。ネットにアップしている宣伝のための動画もうちとほぼ同じでした。価格は5~10%安くしてね。ひどい話ですよね」

 アクリルや塩化ビニールなどのプラスチック製品を扱うアクリサンデー(本社・東京)によると、

「アクリル板はすぐに在庫がなくなりました。次に塩化ビニールに需要が増え、それがなくなるとペット樹脂(ペットボトルなどに使われる樹脂)、耐久性のある透明プラスチックのポリカーボネートという具合に需要が移っています」

次ページ:3カ月で3万枚

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]