1日1組か折詰かドライブスルーか…コロナ禍を生き抜く高級レストラン・ガイド

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高級鮨店の“ドライブスルー”

「皆さんがお弁当を販売されているので当店は違うものを」と、通常出している日本料理とは趣の異なる餃子やカレーの販売を始めたのは、「赤坂 渡なべ」。餃子といっても普通の焼餃子ではなく、京鴨を使った「鴨葱餃子」や芝海老を使った「えび餃子」、二番手が作る「セロリ餃子」など、ここでしか味わえないものばかりだ(各10個入り、税込1000円)。

 佐渡ヶ島産の南蛮えびの頭を贅沢に使い、野菜や果物の甘み旨みを溶け込ませた「南蛮えびカレー」(税込1000円)は、酢とグラニュー糖が味の決め手だとか。週末には季節感溢れる「松花堂弁当」を除菌シートと村上茶付きで販売することもある(税込5000円)。

 スイスと日本でミシュランの星を獲得した西山道泰料理長の割烹「麻布十番 味はな」は、通常のコースは2万3000円(税サ別)だが、予約制テイクアウトのお品書きは「出汁巻玉子」(440円)、「蕗とわらびの田舎煮」(440円)、「竹の子土佐煮」(650円)、「白いおいなりさん」(1個120円)など、懐に優しい価格。非常時とはいえ、高級店の味をデパ地下にお惣菜を買いに行く感覚で楽しめるのは嬉しい限りだが、今週末でテイクアウトも一時休業。再開が待ち遠しい。

 1人2万円以上の高級鮨店でも、手の届きやすい価格の太巻などを販売する店が増加中。たとえば広尾の「鮨 在」では「太巻き」(税込4,000円)、「バラチラシ」(税込5,000円)などが用意されている。品書き自体はオーソドックスだが、巷の店と一線を画すのは鮨種の質と大将の細やかな気遣い。「少しでも良い状態で美味しく食べてほしい」と、持ち帰りの予約時刻から逆算して鮨を仕上げるだけでなく、人との接触を最小限に抑えるために1階エントランスでの受け渡しや“ドライブスルー”も行なっているというから脱帽だ。※1階での受け渡しを希望する場合は到着後店舗に電話を。

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