「パリ人肉事件」佐川一政のいま、ドキュメンタリー映画に出演の実弟が初告白

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映画に出て、いい気になっている

:ぼくは広告会社に25年勤め、2000年に退職しました。好きな絵を描いていきたいと思ったのですが、なかなか上手くはいきません。現在は年金と生活保護で暮らしています。年金は兄も受給しています。年金は収入になるので生活保護は、それを差し引いた額になります。ぼくの場合、年金は2ヶ月分で23万円です。生活保護は、1ヶ月当たり1万9000円もらっています。その中から飲んだり食ったりという形で、ギリギリで生活しています。でも、やっていけないことはないです。

――入院中の一政は、どういう毎日を過ごしているのだろうか。

:見舞いに行けば、ぼくの手をつかんで離しません。寂しいのかもしれませんね。病院を転々としていますが、前の病院ではテレビがなかったため、ポータブルのテレビで、ぼくがダビングしたDVDを見るのを楽しみにしていました。相撲中継や「相棒」が好きなんですよ。手は動きますが、脳梗塞の影響で空間把握ができないんです。「紙に何か書いて」と言っても、はみ出してしまう。おまけに網膜症も患っていますから、好きな読書もままならない状態です。ですから、ぼくが行かなければ、寝たきりですね。話しかけても「あ、そうなの」と、あまり感情を出すようなこともありません。

――会話はできるというので、一政への質問を託した。後日、純氏を通して回答があった。

【問】犯した犯罪が殺人だけなら間違いなく有罪になるところ、被害者を食べたために無罪となったことをどう思うか。

:「後ろめたい。申し訳ない」ということです。

【問】有罪になったほうが良かったと思うか。

:「思わない」です。

【問】無罪となって有名人となり、いま映画まで作られたことをどう思うか。

:「映画に出て、いい気になっていると思う」だそうです。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月23日掲載

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