女児への「強制わいせつ致傷」で逮捕の男、女子中学生を殺害の過去 繰り返された性犯罪

社会週刊新潮 2019年3月7日号掲載

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2件の女子中学生殺害

 掲載の表にも時系列でまとめてあるが、まずは1992年、39歳のとき。女子中学生2人を手にかけている。

 1人目は3月、東京都北区の自宅アパートにて。同じアパートに住む当時13歳の女子中学生を浴室に連れ込み果物ナイフで70カ所ほど刺した。被害者との“交際”がうまくいかなくなったとの動機だ。次は翌4月。自宅での殺害を知らない妻子を連れ、寺本は東京を離れる。実家のある長崎市に逃亡し、そこでたまたま見かけた当時12歳の女子中学生を尾行。付近のマンションに連れ込んでイタズラしようとして殺害。告げ口されるのをおそれてマンション14階から突き落としたのだ――。

 ここからがやや複雑であり、きわめて珍しいケースとなる。長崎での犯行後、東京に舞い戻った寺本が、4月末に東京の事件で逮捕された一方、長崎の殺害は自殺として処理されていた。9月に東京の事件で懲役17年の一審判決が出たあと、寺本は警視庁や赤羽署に宛てて3通の手紙を送付。そのなかで長崎の犯行を自白し、発覚したのだ。

 このような経緯をたどって裁判は別々に進み、東京の事件で懲役17年、長崎の事件で懲役15年が確定する。別々に進んだ理由についてはのちに触れるが、寺本は、当時の有期懲役の上限だった計約20年間の服役を終え、2012年の暮れに出所した。そのあと寺本は広島へと移り住みまして、と社会部デスクは眉をひそめる。

「1年と経たないうちに、当時10代後半の女性を背後から襲ったのです。首を絞め、身体を触った。13年10月に強制わいせつなどの容疑で広島県警に捕まり、翌年、広島地裁で懲役4年の判決でした。服役し出所したのが昨年1月のことです」

 それからわずか4カ月あまり。寺本は長崎市内で強制わいせつ致傷と窃盗の事件を起こしたわけである。

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