女児への「強制わいせつ致傷」で逮捕の男、女子中学生を殺害の過去 繰り返された性犯罪

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性犯罪常習男が面会室で語った「司法の敗北」(1/2)

 さる猥褻事件で懲役7年の判決を受けた被告人と、拘置施設で面会した。寺本隆志、66歳。小柄で痩身、気弱そうな外見からは想像もつかないが、過去に女子中学生2人を殺めた性犯罪の常習者である。歪んだ衝動と欲望に支配された男が発するメッセージとは。

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 2月下旬、長崎拘置支所。刑務官にともなわれた寺本隆志が、何度も頭を下げながら面会室に入ってきた。

 背中を丸めているからか、157センチとされた身長がさらに小さく見える。66という年齢にもかかわらず髪は黒々としており、身に着けているのは千鳥格子柄のジャケットにベージュのセーター、こげ茶のズボン。一見、長年の会社勤めを終えた人のようだ。東京から来たことを告げると、

「わざわざありがとうございます。遠かったでしょう。私も東京に住んでいたので分かります」

 と物腰は柔らかい。しかし寺本は、2月21日、長崎地裁で懲役7年の判決を受けた被告人。彼の犯行は昨年6月。長崎市内の路上で小学生の女児(当時7歳)に背後から近づくと、路上に転倒した彼女の、

〈下着をつかんで膝付近まで引きずり下ろすなどして同人の臀部等を露出させ、もって13歳未満の者に対し、わいせつな行為をし、その際、同人に全治約10日間を要する見込みの腰臀部打撲挫傷の傷害を負わせた〉(判決文より)

 ほかにも、同時期に別の女児の下着や運動靴などを盗んだため、強制わいせつ致傷と窃盗の罪に問われていたのだ。面会室の寺本は、

「個人的に、悪いことが色々と重なってしまった」

 そのストレスゆえ犯行に及んだという。詳しい話に触れる前に、彼の犯歴ファイルを紹介しておきたい。

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