羽賀研二が強制執行妨害でまた逮捕 共犯の妻が週刊新潮に語っていた“ウソくさい”心境

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沖縄県警が「資産隠し」で夫婦を逮捕

 全ての始まりは2007年だった。羽賀研二(57)が恐喝容疑で大阪府警に逮捕された際、梅宮辰夫(80)は「希代のワル」、「逮捕されて当然」と切り捨てた。

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 今年1月4日に放送されたTBS系列「中居正広のキンスマスペシャル」に、梅宮辰夫と梅宮アンナ(46)が出演した。番組では、梅宮アンナが羽賀研二の保証人だったことが明かされ、「全部で8000万円の借金を私が返済した」と振り返って話題となった。

 そして放送から、ちょうど2週間が経過した18日、沖縄県警は強制執行妨害などの容疑で羽賀と、妻の當眞麻由容疑者(41)を逮捕した。

 ちなみに羽賀の本名は當眞美喜男だ。後述するが、羽賀夫妻は16年12月に離婚したとされている。だが、逮捕容疑は偽装離婚が前提となっている。そのため本稿では當眞麻由容疑者を「妻」と表記する。

 番組のオンエアと逮捕があまりにタイミングがよかったため、2つの事象を関連付けた報道も散見された。だが、もちろん今回の逮捕と梅宮家とは全く何の関係もない。

 これまでの経緯を振り返ると、羽賀研二と梅宮アンナが破局を迎えたのは1999年。2億円とも言われた羽賀の借金が、破局の原因の1つだったことは間違いないだろう。

 ところが2000年代に入ると羽賀は、宝石の販売ビジネスに“鉱脈”を見つける。多額の借金を返済したとし、芸能活動も再開。故郷の沖縄で飲食店を始めるなど、実業家としても認知されていく。

 そして06年には、羽賀の個人事務所で働くようになった女性と結婚。彼女が今回、逮捕された麻由容疑者だ。まさに「幸せの絶頂」だったはずなのだが、水面下では「羽賀研二未公開株詐欺事件」の捜査が進んでいた。

 話は01年、羽賀が医療会社の未公開株を、知人の不動産会社社長に3億7000万円で売却したことに遡る。

 だが、この医療会社、売却の時点で経営破綻に陥っていたのだ。これに気づいた社長が06年、株の購入資金などの返済を求めると、山口組暴力団の幹部や元プロボクサーら4人が社長を脅迫。「1000万円を支払えば、債権は放棄する」との確認書に署名をさせてしまう。

 07年6月、大阪府警は羽賀を含めた5人を恐喝容疑で逮捕する。うち1人は嫌疑不十分で不起訴となるが、羽賀は10月に詐欺罪で追起訴される。最終的には13年に最高裁が羽賀側の上告を棄却し、懲役6年の有罪が確定。羽賀は沖縄刑務所に収監された。

 それから5年以上の月日が流れ、羽賀の出所は現実味を帯びていた。そんなタイミングで沖縄県警は羽賀の逮捕に踏み切った。その原点は被害者の不動産会社社長が11年、羽賀に対して未公開株の購入資金など約3億9000万円の返還を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことに始まる。

 16年10月、大阪地裁は羽賀に支払いを命じる判決を下す。すると12月に、羽賀夫妻は離婚。翌17年1月、沖縄県内にある羽賀の土地や建物の所有権を麻由容疑者に移転。そして17年5月、大阪高裁で羽賀の有罪判決が確定する。

 弁済のため羽賀の不動産が差し押さえられる可能性は極めて高かった。そのため羽賀は妻と“偽装離婚”し、土地や建物を妻に“財産分与”したように偽った――というのが今回の逮捕容疑だ。事実だとすれば、悪質な資産隠しであることは論を俟たない。

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