北九州監禁事件 「緒方純子」受刑者から息子への20通の手紙

国内 社会 週刊新潮 2018年12月27日号掲載

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ファイト!

 番組のチーフプロデューサー・張江泰之氏は母子の関係についてこう語る。

「息子はこれまでに20回ほど母親と面会しているそうです。息子が訪ねると母親は嬉しそうな顔で迎えるものの、そのうち説教じみた話が始まってしまうというのがお決まりのパターンだとか。要するに、お腹を痛めて産んだ子供を思いやる、ふつうの母親なんです。息子への愛情は彼女の手紙からも読み取れます」

 張江氏が「息子」から借りた20通余りの手紙には、こう綴られている。

〈まだまだ将来の展望は見えてこないのかもしれませんが、大丈夫。今の辛さや苦しさ、そして努力はきっといつか近い将来に身を結ぶ。ファイト!〉

〈厳しい現実の中で、真面目に生きることの難しさも知っています。だからこそ、母は貴方のことをとても誇りに思います〉

〈母にできることは(できないと思えるようなことでも)何でもするので遠慮なく連絡してください。ね、絶対よ〉

「内容の9割は息子に対する励ましと心配で占められています。文字は綺麗で、文面から教養も感じさせる。短大を卒業して保育士になった彼女は、過去にグレた経験すらなかった。松永にさえ出会わなければ、いいお母さんになっていただろうと思います」(同)

 ちなみに、息子から結婚の報告を受けた緒方は、

「なんとも言えない表情を浮かべて、あまり面白くなさそうだった、と」(同)

 息子の結婚に気を揉む、“ふつうの母子”の関係が生まれつつある。

ワイド特集「平成の『カネと女と事件』」より

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