“お姫様抱っこ”で女性を監禁 余罪300件の男が告白した「生い立ち」と「髪の毛への執着」

社会週刊新潮 2018年11月15日号掲載

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余罪300件の性犯罪者が告白した「私はきっと再犯する」――黒川祥子(1/2)

 2年前、「お姫様抱っこ」で話題をさらった女性監禁事件に、一審判決が下った。ノンフィクション・ライターの黒川祥子さんは、余罪300件と語るこの「性犯罪者」と面会を繰り返し、その内面に迫った。男は拘置所で告白した。「私はきっと再犯する」と――。

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「このままでは刑務所を出た後、きっと再犯します」

「伝えたいのは、『生い立ち』と『髪の毛』のこと。警察でも検察でも裁判でもまともに聞いてもらえない。これではただの性犯罪者になってしまう」

 刑務官が背後に座る狭い部屋で、男はそう訴えた。

 それから4カ月後、11月6日午後。横浜地裁402号法廷で、男に判決が下った。求刑は懲役16年。

 男の名は栗田良文(36)。

 名前だけではピンと来ないだろうが、「お姫様抱っこ監禁事件」と言えば、多少、何らかの記憶が喚起されるかもしれない。事件が発覚したのは、2年前の6月だった。

〈監禁:電車で居眠りの女性を 容疑で男逮捕 相模原〉

 当時、このような見出しで毎日新聞(6月19日付)は事件を報じた。

〈電車内で居眠りしていた女性を自宅アパートに監禁したとして、神奈川県警相模原署は18日、派遣社員、栗田良文容疑者を監禁容疑で逮捕した。女性は4日早朝に都内のJRの駅から電車に乗ったまま眠ってしまい、5日朝に目を覚ますと、相模原市のアパートにいたという。部屋には栗田容疑者がいたが、隙を見て逃げだした〉

 その後の裁判で明らかになったところによれば、栗田は、18歳頃から毎週末、早朝の電車で酔いつぶれている女性を探し求め、髪の毛を触る行為をしていた。

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