卑劣な盗撮犯を狙い打ちし、恐喝する“盗撮ハンター”のもっと卑劣な手口

社会2018年11月13日掲載

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 盗撮犯を狙って、「警察に通報されたくなかったら、金を払え」などと恐喝し、示談金の名目で金を脅し取ろうとする“盗撮ハンター”。いま、犯罪者が別の犯罪者にカモにされるという“地獄絵図”な事案が急増しているのだ。

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 今年の7月、駅構内で盗撮行為をしていた男性から現金100万円を脅し取ったとして、恐喝の疑いで東京・渋谷区の20代の男ら5人が逮捕された。このグループは、被害女性の交際相手や通行人などを集団で演じて金を脅し取っており、同様の被害が約30件もあったとされている。

 2015年11月にはJR新宿駅、2015年末から年明けにかけては池袋と立川の路上が舞台となった同様の事件が報じられており、約3年前から盗撮ハンターによる被害者は都内でよく見られるようになった。

 典型的な盗撮ハンターの手口は、駅の構内やエスカレーターで盗撮している人を見つけ、「今、お前盗撮していただろ!」と声をかけるパターン。

 間髪入れずに、「さぁ、警察に行くぞ!」と迫り、パニック状態の盗撮犯は、「警察だけは勘弁してください! お金なら払うので、どうにか示談にできませんか?」と思わず言ってしまえば、盗撮ハンターの策略にどっぷりハマってしまうというわけだ。

 こうした盗撮ハンターの手口には共通点があると、レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は指摘する。

「多くのケースで、盗撮ハンターは決して『示談にするから金を払え』とは要求せず、自分からお金を払うと言うのを待っています。その上ですかさず、スマホで東京都の条例を盗撮犯に見せつつ、罰金の上限が100万円であることを指摘し、示談金の相場をそそのかすわけです」

 すぐに金が用意できなければ、消費者金融でローンを組ませることもあるという。支払い後も、身分証明書や名刺を“証拠”として写メにおさめ、住所や電話番号を記録。示談書を書かせた上で内容を読み上げさせ、その姿を動画撮影する徹底ぶりだ。

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