闇だらけの「16歳ご当地アイドル」自殺 ショーパブダンサーだった「コワモテ社長」の黒い履歴書

エンタメ 芸能 週刊新潮 2018年10月25日号掲載

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 愛媛県で活動していた16歳のご当地アイドル、大本萌景(ほのか)さんが自殺した背景には新聞テレビが報じない複数の闇がある。遺族に訴えられた事務所社長が伝説的なショーパブのダンサーだったというのはその最たるもので、そこにこそ彼の「コワモテ」の原点が――。

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 萌景さんの遺族は、自殺の背景にパワハラや過酷な労働環境があったとして、所属事務所の「hプロジェクト」や同社の佐々木貴浩社長(50)を訴えている。損害賠償の請求は計およそ9200万円。事務所側と遺族との間に、萌景さんの転学費用や「辞めるなら1億円払え」発言をめぐる主張の食い違いがあるのは報道のとおりだ。

 ご当地アイドルとしての彼女の「育ての親」から一転、死の責任を追及される立場に陥った佐々木社長はこれまでどのような人生を歩んできたのか。

 愛媛県新居浜市出身の佐々木社長は、新居浜商業高校を卒業した後、一旦は松山市の「松山全日空ホテル」に就職。が、ほどなくしてそこを辞め、「マハラジャ」などのディスコを運営していた会社に入っている。

「彼はそこでショービジネスを学んで20代前半で独立。『まんま』っていう小さなショーパブを松山で始めるんや。彼はそこのママ兼メインダンサーでした」

 と、知人は言う。

「その店名もあって、僕らの間では佐々木さんは“まんまさん”で通ってた。なんで“まんま”かというと、一つは男=マンがママをしているから。もう一つは女装してメイクして踊っていても男のまんまだから、“まんまさん”。この店が大成功し、まんまさんは規模の大きな『さるタートル』っていうショーパブを経営することになった」

 その店は最大80人の客を収容できる「大箱」で、ショーを行うステージにはベルトコンベアーまで設置されていた。

「1日3回行われるショーは本格的なもので、メイクして踊ったり、コントみたいな感じで笑わせたり、本当に面白い店でした。男と女とニューハーフとおなべのダンサーが全部で14人くらいいて、客からは最低でも1人6千円は取っていた」(店の関係者)

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