闇だらけの「16歳ご当地アイドル」自殺 ショーパブダンサーだった「コワモテ社長」の黒い履歴書

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

逃げ出すダンサーも

「確かに給料は安かったけど、当時はあんまり気にせんかった。『さるタートル』で踊って、お客さんに拍手してもらって、スポットライトを浴びるのが楽しかったから。まんまさんから“スポットライトを浴びるのがお前らの給料だ”と言われたこともある」

 と、店の元従業員。

「ただ、朝まで飲んで、昼からはダンスの練習で、夜は店という生活なので、逃げ出す子もいっぱいいた。でも、逃げ出してもさがしに行くんですよ。まんまさんが“さがせ”って命じるもんだから。まんまさんの言葉は神の言葉ですからね。店から逃げて家に隠れていたり、県外に逃げ出した人もいました」

 言葉巧みに従業員の心を操り、逃げ出す者は徹底的に追い込む。そんな“コワモテ社長”は、

「サイドビジネスも好きで、いろんなものに手を出していた。ただ、まんまさんはあまりに人使いが荒く、金に汚いので従業員はどんどん辞めていき、十数年前に店は経営不振に陥った」(同)

 そんな佐々木社長が次に目をつけたのが「農業」だ。

「2008年に結婚した奥さんの実家が農家をやっていて土地を持っていたそうだけど、そこから『歌って踊って耕して』なんて思いつくわけやからやっぱりあの人、商才だけはあると思うわ」(同)

 それを合言葉に農業の魅力を伝えるというフレコミのアイドルグループ「愛の葉Girls」がデビューしたのは12年のこと。萌景さんが加わったのは、その3年後である。

週刊新潮 2018年10月25日号掲載

特集「闇だらけの『16歳ご当地アイドル』自殺 ショーパブダンサーだった1億円要求『コワモテ社長』の黒い履歴書」より

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。