全国父兄から怨嗟の声 “猛烈部活”野放しの元凶は「朝日新聞」が人命より大切な「甲子園」

社会週刊新潮 2018年9月13日号掲載

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 真夏の猛烈な部活。日本ならではの風景だが、命を落とすとさえ警告される酷暑の下では、 もはや風物詩だなどと愛でていられない。さりとてやめられないのは、朝日新聞主催の高校野球が炎天下で行われているから。全国父兄の怨嗟の声に、朝日はどう応えるのか。

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 7月26日から行われた今年の全国高校総合体育大会(インターハイ)も、殺人的な猛暑の中で開催された。たとえば静岡県藤枝市を会場に行われた女子サッカーでは、初日から選手5人が熱中症の症状を訴え、うち2人が病院に搬送されるなどの事態に。優秀者だけが出場できるインターハイ、その何倍もの数の運動部員たちもまた、熱波の下で練習や試合を強いられているのだ。

 アメリカの高校の部活動について在米ジャーナリストに聞くと、

「真夏にトーナメント形式の試合なんてありえません。どの競技もリーグ戦で、全米ナンバーワンを決める大会もない。それに、夏はサッカーに水泳や水球、冬はバスケットボールやスキー、春は野球に陸上、テニスというように、季節ごとに種目が分かれ、日本のように年中同じ競技にだけ打ち込むことなどありえない」

 日本でも工夫のしようがあるはずだが、高校や中学の部活動の現場は思考停止状態のようだ。全国高等学校体育連盟は、夏季大会の日程には規定があるため、インターハイの開催時期を移すことはできない、という。

 長年、神奈川県の私立高校で、陸上部やハンドボール部の顧問を務めてきた教諭によれば、

「インターハイが真夏に行われる以上、暑くても部活をやらなきゃ、というのはあります。でも、それ以上の重荷は、全国高校野球選手権大会の存在です。野球部が真夏に頑張っている以上、ほかの部活が手を抜くわけにはいかない。そういう有形、無形の圧力が方々からかかるのです」

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