「チコちゃんに叱られる!」の意外な真実 NHKの人気番組は民間の制作会社が作る時代

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「ボーっと生きてんじゃねーよ!」 NHKの番組から出たとは思えないセリフが人気の「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合・金曜・午後7時57分~)。4月よりレギュラー化して、ゴールデンタイムにあって平均視聴率12~13%を取る、民放もうらやむ番組だ。だがコレ、NHKが制作しているわけじゃない――。

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 全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)が開催している「第34回ATP賞」の受賞式が7月13日に行われた。情報・バラエティ部門では「チコちゃんに叱られる!」が見事、優秀賞に輝いた。制作プロダクション関係者は言う。

「ATP主催の賞ですから、制作プロダクションの作った番組が選ばれます。あまり知られていませんが『チコちゃん』はNHKではなく、共同テレビジョンの制作なんです。共テレといえばフジ・メディア・ホールディングス傘下で、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の“小港”こと港浩一プロデューサー(66)が今の社長。プロデューサーの小松純也(51)は『ダウンタウンのごっつええ感じ』(同前)などを作ってきたバラエティ畑の人です」

 どうりでNHKらしからぬ、民放っぽい番組と思ったわけだ。

「今に始まったわけではありませんが、NHKが外注している番組は意外と多いですよ。動物バラエティの『もふもふモフモフ』(総合・木曜・午後10時25分~)はスローハンド、昼食をテーマにしたバラエティ『サラメシ』(総合・火曜・午後8時15分~)はテレビマンユニオン、トーク番組『芸人先生』(Eテレ・月曜・午後11時~)はIVSテレビ、落語家の噺に実写を合わせて話題となった『超入門!落語 THE MOVIE』はイースト・エンタテインメントの制作でしたからね。もちろんこれだけじゃないですよ」(同)

 確かに制作プロダクションに外注した番組は多い。やはりお堅いNHKにはバラエティ番組を内部で作るのは難しいのだろうか。

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