「チコちゃんに叱られる!」の意外な真実 NHKの人気番組は民間の制作会社が作る時代

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「Nスペ」だって外注

「まあ、確かに民放で鍛えられた制作会社には適わないでしょうね。だけどバラエティだけではないのですよ。BSプレミアムで今年第4シリーズが放送された東山紀之(51)主演の『大岡越前』は、先日亡くなった加藤剛さん(1938〜2018)のTBS版の制作会社であるC.A.Lが丸ごとNHKに移って作ったもの。これなど、民放だったらあり得ないことです。また『NHKスペシャル』(総合・日曜・午後9時〜)や『ETV特集』(Eテレ・土曜・午後11時〜)、『BS1スペシャル』(放送日時は不定期)も制作会社に外注されたものは珍しくなくなっています。例年、ATP賞はNHKの番組が常連ですからね」(同)

 今年はグランプリ(「連続ドラマW アキラとあきら」東阪企画/WOWOW)こそ逃したものの、最優秀賞は情報・バラエティ部門で「いきものがかり水野良樹の阿久悠をめぐる対話」(ドキュメンタリージャパン/NHKエデュケーショナル/NHK BSプレミアム)、ドキュメンタリー部門で「BS1スペシャル 父を捜して 日系オランダ人 終わらない戦争(前後編)」(椿プロ/NHKエンタープライズ/NHK BS1)。優秀賞にはドラマ部門で「プレミアムドラマ 全力失踪」(日テレアックスオン/NHK BSプレミアム)なども選ばれた。NHKなのに、日テレ――。

「様々な制作プロダクションが、NHKの番組を作っているわけです。NHKのHPを見ればわかりますが、企画も募集していますしね。我々としては、“いい番組を作ってください”というスタンスで発注していただけるのでありがたいですよ。金払いもいいですし」(同)

 CMに時間を割かれることもなく、スポンサーにも気兼ねなく、作りたい番組を思い切って作れるのがNHKの良さと言う。

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