安倍首相が聞いたら絶対ムッとする「二階幹事長」の“北朝鮮融和発言”

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「鵺」にふさわしい言動?

 そこには、安倍首相の基本方針である「圧力」の“あ”の字もない。「言葉で相手を威圧するなんてことは大間違い……」だなんて、北に対して毅然とした態度で臨むことの重要性を、この人は知らないようなのだ。

 いくら注目度の低い月刊誌上といえども(失礼!)、安倍首相の耳に入ったらムッとされそうな発言であることは間違いあるまい。政治部デスクはこう解説する。

「二階さんは中国や韓国について、これまでも向こうのご機嫌を窺うような発言を行ってきました。しかしながら、対北朝鮮政策は今や安倍首相の生命線。拉致問題を解決するためにも、安倍政権はトランプ政権と協調して、当面は第一に圧力をかけることで一致しています。そこに真っ向から対話路線を訴えているのですから、異例の発言と言えるでしょう」

 とはいえ、“寝技”を得意とする二階幹事長だけあり、今度の発言のウラにも意図があると指摘する。

「秋の自民党総裁選では、これまで基本的に、安倍さんの3選支持の立場だった。しかしながら、“モリ・カケ問題”も未だに燻っているし、厚生労働省による裁量労働のデータ“ねつ造”問題などで、安倍政権の先行きは必ずしも安泰とはいかなくなってきた。二階派の議員からは、総裁選は当面様子見ということだろう、との見方が出ています」(同・政治部デスク)

 二階幹事長のような怪人物を、よく「鵺(ぬえ)のようだ」と形容する。この鵺、辞書によると「頭は猿、体は狸、尾は蛇、脚は虎」の妖怪(怪獣)で、転じて「正体のはっきりしない様」をいう。まあ、言い方を替えれば、「信念のない政治家」ということではないか。

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週刊新潮WEB取材班

2018年3月7日掲載

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