安倍首相が聞いたら絶対ムッとする「二階幹事長」の“北朝鮮融和発言”

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「日朝の対話を」と呼びかける幹事長

 二階幹事長は昨年(2017年)12月、中国の北京を訪問中に、今年9月の党総裁選に言及。従来通り安倍3選を支持する姿勢を鮮明にした。しかも「円満に進んでいて国民の大半が納得している場合は、選挙があろうがなかろうが特に問題視する必要はない」と無投票まで容認する構えを見せたのだ。

 ことほどさように安倍首相と二階幹事長の関係は盤石であり、様々な場面で露払い役としてフル回転してきた――。だが、ここに来て、二階幹事長が安倍首相と距離を置き始めたとの見方が出始めているのだ。

 ここに1冊の月刊誌がある。「月刊日本」(K&Kプレス)平成30(2018)年3月号。目次には「日本の自立と再生をめざす、闘う言論誌。」と書かれ、「今こそ、日朝の対話を!!」という特集記事を掲載している。インタビューを受けているのは政界を引退した亀井静香氏(81)と二階俊博幹事長だ。

 二階幹事長のインタビューは、タイトルが「日本は平和外交を貫け」となっている。その中の一部をご紹介しよう。まず冒頭で、インタビュアーは日韓慰安婦合意が壊れる懸念が強まっていることを質問する。

《――2015年に結ばれた日韓慰安婦合意をめぐり、日韓両国の間で不信感が高まっています。二階幹事長は日韓関係の重要性を訴え、何度も韓国を訪問していますが、現在の状況をどのように見ていますか。

二階 非常に憂いています。(中略)日本と韓国は歴史的にも地理的にも最も近い隣国です。これが地球の裏側くらい遠い国であれば、しばらく辛抱していればなんとかなるかもしれません。しかし、すぐそばにあるわけですからね。仲良くするしかありません。》

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