石原さとみ主演「アンナチュラル」から読み解く“女性像”と“生きる力”の鍵とは

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「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)で知られる野木亜紀子が手がける法医学ミステリー「アンナチュラル」(TBS)。これまで「掟上今日子の備忘録」(2015)「重版出来!」(2016)と、原作のある連続ドラマで多くの実績を誇る彼女の、オリジナル脚本ということで放送前から注目が集まっていた。第3話までを終えたところで、期待以上の仕上がりを見せ、多くのテレビドラマファンを唸らせている。

 プロデューサーは新井順子。「Nのために」(2014)、「リバース」(2017)など、湊かなえ作品のドラマ化を数多く手がけてきた実力派。演出は塚原あゆ子で、新井とのタッグも数多く経験している。

 物語は、架空の国立機関「不自然死究明研究所(UDIラボ)」が舞台。石原さとみが、いわゆる法医学モノに出演するのは3作目となる。「ヴォイス」(2009)では医学生として、「ブルドクター」(2011)では刑事という役所だったが、今回満を持して女医として、正面から謎の解明に挑む。

 法医解剖医・三澄ミコト(石原さとみ)、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、所長の神倉保夫(松重豊)ら、死因究明専門のスペシャリストたちが活躍する。ラボのメンバーでひときわ異彩を放つのが、井浦新演じる中堂系という男だ。ラボに住み着き、解剖台の上で仮眠を取るなど、かなりぶっ飛んでいるが解剖実績は3000件と恐ろしいまでの優秀さを誇る。そして、全力投球で死因の解明に挑むミコトに、おっかなびっくり付いていくヒロインとでも言うべき存在に、バイトの医学生、久部六郎(窪田正孝)が配置されているというわけだ。

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