トランプ大統領に70人以上の専門家が「認知症」を指摘…その凄い内容

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金正恩とトランプは似たタイプ!?

 昨年(2017年)、20人を超えるアメリカの精神科医らが共同して『The Dangerous Case of Donald Trump(ドナルド・トランプの危険な症例)』という書籍を出版した。この本の内容を伝えた「ニューズウィーク日本版」(17年10月27日・電子版)の「ベストセラーからアメリカを読む」(渡辺由佳里)では、専門家グループが「トランプ大統領の精神構造が『病的な自己愛』のレベルに達している」ことを懸念したとする。

《「自分が特別だという感覚に依存的になり、ドラッグと同様に、ハイになるためには、嘘をつき、盗み、騙し、裏切り、身近な人まで傷つけるなどなんでもする」という状態だ。(略)いとも簡単に殺人命令を出したヒトラー、金正恩、プーチンなどが例として挙げられており、このエッセイのタイトルである「病的な自己愛と政治:致命的な混合」の意図が理解できる》

 この指摘が事実なら、トランプと金正恩は共に「病的な自己愛」を持つ“似たもの同士”ということになる。2人が核ミサイルを巡るチキンレースを繰り広げているのも納得というわけだが、日本人にとってはたまったものではない。

 金正恩との「良好な関係」はさておき、日本人にとって看過できない発言は別にある。トランプ大統領はWSJのインタビューで「私は習近平国家主席が好きだし、良い関係を築いている。安倍首相とも良い関係を築いている」とも発言しているのだ。

 確かに日米関係は良好なのかもしれない。だが、米中や米朝の関係は、トランプ大統領が示唆するように希望を持てるものなのだろうか。少なからぬ日本人が、大統領の楽観的なビジョンに違和感を覚えるはずだ。

 やはりアメリカ人だけでなく日本人にとっても、トランプ大統領の精神状態は公表してほしい情報となるかもしれない。そんな感想を抱かせるWSJと大統領の論争なのだ。

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週刊新潮WEB取材班

2018年1月26日掲載

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