本誌ライターが体験! 「おばさんレンタル」始めてみました

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「おっさんレンタル」をご存知だろうか? 33歳から62歳までのおっさんを1時間1000円でレンタルできるサービスだ。実は、そのおばさん版の「ウーマンレンタル」というのがあると知り、本誌女性ライターNが始めてみたという。その体験ルポをお届けしよう。

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 日本テレビのドラマ「ゆとりですがなにか」のモデルにもなって話題になった「おっさんレンタル」。雑談から内緒の相談、パチンコ屋に並んで欲しいというような雑用もなんでも頼める。

 そのおばさん版「ウーマンレンタル」は、一見、デリヘル?大丈夫?と思われるかもしれない。だが、性的サービスなどは禁止された、おっさんレンタル同様、20代~50代までの女性を1時間単位でレンタルできる仕組みだ。

 きっかけはお節介精神と単におもしろそうだったから。でもきちんと登録費用がかかるので、ただ単に好奇心だけでは気安く始められない。

 が、やはり普段とは違う人と知り合え、経験値が上がると思って数万円の登録費用を払い、やってみることにした。おっさんレンタルと違うところは、自分で時給を決められるところ。

 始めて1カ月だが2人の女性に会った。それまで男性から出張で2時間空いたからお茶して欲しい、ファッションのコーディネートのレクチャーをして欲しいなどと言ったレンタル要望もあったが、実際に会うことにしたのは女性のRさんとIさん。

 1人目のRさんは青森から東京に遊びに来ていた女子大生。会って自分に似合うファッションやメイクを教えて欲しいという素直なリクエストに、なんて素直な子なの?見ず知らずの人にそんなふうに聞けるなんてとすでに感動。まさにおばさん丸出しで、雑誌を見ながらこれも絶対似合う、こんな髪型も可愛いよとあれこれお節介。「メモしていいですか?」なんて言われてキュン。そもそもなんでレンタルしようと思ったの?と聞いたら「青森にいるとなかなか新しい出会いがないし、知らない世界を知れるって面白いですよね」という前向きな返事が。

 若いって素晴らしい。1時間半のレンタルは喋っていたらあっという間。「早速、今から伊勢丹行って来ます」と手を振ってお別れ。

 若い子のキラキラに触れられて、すごく気持ちがいい時間だった。

 2人目のIさんは20代前半なのにすでに1児の母。見た目も今っぽい。待ち合わせをして一緒にランチ。その後、デパートでコスメや洋服をウィンドーショッピングしながらブラブラ。幼稚園のママたちから変な目で見られている話や旦那さんの話、将来の悩みなどをつらつら聞いて時にアドヴァイスをしたり。

 近くのママ友には話せないけれど、知らない私だからこそ話せる話もあるんだなぁと実感。最初5時間とリクエストされた時は、「え、そんな長く何するの?」とビビっていたが、意外とあっという間だった。

 まだ2人しか会ってはいないが、今のところすごく楽しい。登録費用の元を取れるかは怪しいが、それ以上に普段関わらない人と話ができるのがやっぱり魅力だ。

 ウーマンレンタルをやって、逆に借りる時の気持ちを知りたくて、先日私も1時間、おっさんレンタルを頼んでみた。

 おっさんはたくさんいるので選ぶのが難しいが、プロフィールと写真の印象から決めた。レンタル当日。待ち合わせ場所に向かう時はドキドキ。そして初対面の印象は、「あれ、ちょっと写真とイメージが違う(笑)」だった。写真は正統派だったけれど、実際はちょっとパンク系。でも話は面白く、銀座のホステスさんから彼氏のことで相談されたり、女子だけの飲み会に参加ということも何度かしているそう。おばあちゃんのお見舞いへ行って欲しいという依頼もあったという。お見舞い、知らないおっさんでもいいの?という疑問もあるが。

 ウーマンレンタルは、やっぱりデリヘルと間違われやすいところが難点かも(笑)だが、引き続き新しい依頼と出会いに期待したい。

デイリー新潮編集部

2017年11日6日掲載

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