レッドカーペットに紗倉まな? 東京国際映画祭

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 10月25日より開催される第30回東京国際映画祭。

 カンヌやベルリン、ベネチア国際映画祭と並ぶ、国際映画製作者連盟公認の国際映画祭だが、第1回の1985年から30年以上経っても盛り上がりに欠ける。

「でも今年は話題になるかも知れませんよ。コンペティション部門に選ばれた日本映画の1本が“最低”ですからね」(芸能記者)

 作品の出来ではなく、タイトルが「最低。」である。

 メガホンを取ったのは、「ヘヴンズ ストーリー」や「64―ロクヨン―」の瀬々(ぜぜ)敬久監督。主演は森口彩乃(31)で、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀らベテランが脇を固める……。

 原作は現役の人気AV女優である紗倉まな(24)の同名小説だ。日常に嫌気がさしてAV業界に飛び込む主婦を演じる森口は初脱ぎ。AV女優を天職と信じて疑わない専門学校生役の佐々木心音(ここね)(27)は大胆にカラみ、元AV女優の母(高岡)に振り回される女子高生にはモデルの山田愛奈(19)と、いずれもAVと関わりを持つ女たちを描く。

 映画評論家の北川れい子氏も驚く。

「あの作品がコンペに出るとはびっくりです。ポルノみたいですからね。なんといっても瀬々監督はピンク映画の出身で、四天王の一人として活躍した人なのですから。邦画がおざなりなSEXシーンばかりになっている中で、若い女優たちが大胆、かつ根性ある演技をしています。それだけにカップルで観に行くような映画じゃないですよ。それに奔放な母親を演じる高岡早紀や、そのまた母に根岸季衣という強烈な一家。さらに渡辺真起子が脇で出ることでリアリティ、厚みを出しています。しかも登場する男はみんなクズ。国際映画祭でこれを上映して、世界はどこも同じと思われるか、日本はおかしいと思われるか……、話題にはなるでしょうね」

 高岡のAV女優姿がないのは残念だが、コンペ出品ともなれば、監督や出演者はレッドカーペットを歩くことになる。原作者として現役AV女優も一緒に歩けば、これも話題に?

週刊新潮 2017年10月5日号掲載

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