実写版「銀魂」、中国で公開 “1万6000スクリーン”の威力

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 日本では7月14日に公開され、興行収入が37億円、260万人超を動員してヒット中の実写版「銀魂」が、中国で封切られた。

 元々、空知英秋が「週刊少年ジャンプ」で連載中の漫画で、江戸時代末期を舞台にしているものの、開国を迫るのは黒船ではなく宇宙人で、携帯電話もテレビも出て来る……作者曰く、SF人情なんちゃって時代劇コメディーである。

 2006年からはテレビアニメ化、さらに今回の実写版では小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、長澤まさみ、岡田将生、菜々緒、安田顕ら人気者を一堂に集めている。

「日本でヒットしているのは当然としても、中国でどうなるのかという不安はありました」(関係者)

 だが、フタを開けてみると、9月1日からの公開3日間で195万人を動員し、興行収入は早くも10億円(5956万元)を突破。中国での日本実写映画オープニング新記録を樹立してしまったのである。

「人口13億7000万の国ですからねえ。1万6637スクリーンで公開されたそうです。日本は3400スクリーンなのですから、比較にもならない。これほど大規模公開が出来たのはワーナー・ブラザースの配給だから」(業界紙記者)

 中国以外にも台湾、シンガポール、ベトナム、オーストラリアなどでも公開されており、アメリカ、カナダ、ドイツでも公開が決まっている。

「とはいえ、中国でもちょっと失速しているようです。日本人でないとわかりにくいギャグやオマージュが満載ですからね」(同)

 果たして今後は?

週刊新潮 2017年9月21日菊咲月増大号掲載

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