豊田真由子も山尾志桜里も「724」── 議員会館の“呪われた”部屋番号

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 724という数字には、魔力でも潜むのか──豊田真由子(42・埼玉4区)と山尾志桜里(43・愛知7区)と言えば、最も注目を集めている衆議院議員だ。前者はパワハラ、後者はW不倫の報道で、共に自民党と民進党を離党。無所属の議員となった。この724なる数字は、2人の事務所と関係がある。

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 豊田議員の《国会事務所》と山尾議員の《東京事務所》の住所を見てみよう。それぞれ公式サイトに掲載されている名称に従ったが、意味は両方とも同じだ。

 漢数字と洋数字が混在するが、そのまま切り貼りする。《衆議院第1議員会館724号室》が豊田議員で、《衆議院第二議員会館724号室》が山尾議員。ご覧の通り、共に724号室なのだ。偶然というには、あまりに興味深い。

 衆議院も参議院も、国会議員の東京事務所を「議員会館」で提供している。衆院は第一と第二の2会館が建ち、参院は1つだ。3つの議員会館は並んで国会のすぐ脇に位置し、どれも住所は「千代田区永田町2丁目」となる。

「国会議員の東京事務所の合同庁舎」と解説されることもあるようだが、読者の中にも、議員への陳情などで会館を訪れた方がいるかもしれない。議員は地元選挙区に最低でも1つ、そして議員会館に東京事務所を1つ設置するのが一般的だ。

 ちなみに、スキャンダルとは全く無関係で申し訳ないのだが、参議院の議員会館で724号室を使っているのは元TBS解説委員で、テレビでもおなじみだった民進党の杉尾秀哉議員(59・長野県選挙区)だ。悪ノリすれば、豊田議員と山尾議員が東大法学部、そして杉尾議員は東大文学部。日本の最高学府を卒業した3議員が724号室を使っていることになる。豊田、山尾議員の場合は共に1974年生まれで、東大法の同期にあたる。更に近似性は高い。

 フロイトと並ぶ精神医学の巨人、ユングは「意味のある偶然の一致」を「シンクロニシティ=共時性」と命名した。果して724号室の連鎖に「意味」があるかは皆さまのご判断に任せるとして、並大抵の偶然でないことは誰もが同意してくれるだろう。

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